株式会社吊橋設計は、小規模吊橋専門のコンサルタントとして、お客さまのニーズに確実にお応えいたします。
近年、竣工してから30年〜80年経過した小規模吊橋の補修・維持メンテナンスに関する問い合わせを多くいただいています。
そこで当社では橋体の安全性を支える最重要部材であるワイヤロープ関係の健全性診断をご提案します。ワイヤロープ本体の腐食度合は外観目視だけで判断することはできません。診断結果をもとに最適な補修プランをご提案します。
全磁束法による非破壊検査により
ロープ内部までの定量的な腐食診断が可能です。
全磁束法とはロープ内を通る磁束の測定値で腐食などによる欠損断面積を評価する方法です。ワイヤロープを飽和磁化させたときワイヤロープ内を通る磁束はワイヤロープの断面積に比例します。腐食によって発生した赤錆は非磁性体のため、腐食部は断面欠損とみなすことができます。
吊橋用ワイヤロープの評価基準
区分
状態
対応
Ⅰ判定
健全
まだめっきが健在である。
錆の発生面積が小さく局部的である。
経過観察
5年に一回目視による点検を行い、赤錆が広がっていないか確認をする。
Ⅱ判定
予防保全
段階
まだめっきが一部残っているが錆が発生している。
全磁束法
により安全性を確認する。
診断結果をもとに補修塗装などの延命策を講じる。
Ⅲ判定
早期措置
段階
めっきは消失し表面全体に錆が発生している。
内部まで腐食しているか目視では判断ができないため、
全磁束法
を実施する。
診断結果をもとに、残存耐力を推定し、適正な補修を行う。
Ⅳ判定
緊急措置
段階
めっきは消失し表面全体に錆が発生している。
ロープ全体の原型を保っていない。
機能に支障が生じている。
早急にロープの交換を実施する。
錆の発生面積が全体的に生じている。
断線が目視にて視認できる。
機能に支障が生じており、早急なロープの交換が必要であるとともに、それまでの間通行規制が必要。
素線断線が確認できた時点で交換を推奨する。
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